貿易用語集

貿易用語集(アルファベット順)

根本的な貿易用語をできるだけわかりやすく説明してみました。
少しでも皆様のビジネスにお役にたてれば幸いです。

G

Gang(ギャング)

海運業界では、本船に貨物を積み下ろしする作業員のグループの1単位のことをいう。1ギャング(ワンギャング)はコンテナ船では7-12名程度のことが多い。良い人たちである。

Gang Way(Accommodation Ladder, 舷梯(げんてい))

Accommodation Ladder参照

Gantry Crane(ガントリークレーン)

コンテナ貨物の荷役用のクレーンで、コンテナクレーン、ブリッジクレーンとも呼ばれる。本船が自装している場合もあるが通常は岸壁に設置され、コンテナ船からコンテナ貨物を岸壁に降ろしたり、船に積んだりするために使用される。ガントリークレーン1基あたりの取扱量は、日本の各ターミナルでは一時間当たり平均コンテナ35本程度である。

General Average(共同海損)

船舶が事故に遭遇した場合の合理的損害や費用の支出について、利害関係者間で按分し、損害を共同で負担する制度のこと。沈没の危険をさけるために一部の貨物を海に捨てるなどして損害・費用が発生した場合、船会社から共同海損が宣言される。共同海損が宣言されると、船の沈没を回避できた船会社や沈没を免れた貨物の荷主も、犠牲になった貨物の補てんや支出費用を、貨物の価額に応じて按分負担しなくてはならない。共同海損の原則や清算方法は、ヨーク・アントワープ規則(York-Antwerp Rules)にて取り決められている。原則として貨物海上保険でカバーされているため、貨物海上保険を付けている場合、共同海損分担金は保険会社によって支払われる。

General Rate of Duty(基本税率)

関税定率法に定められている税率であり、特別な事情の変更のない限り長期的に適用される基本的な関税率のこと。国内産業の状況、内外価格差や適切な国内産業の保護などを勘案した長期的な視点を基に設定されている。暫定税率、特恵税率と並び国定税率の一つ。

General Terms and Conditions(一般取引条件)

自社の全ての取引に適用する契約条件のこと。
注文書/注文請書などの契約書の裏面に記載されることが多く、しばしば表面に「裏面の内容を契約の前提とする。裏面とともに契約内容を構成する。」などと記載されている。

Generalized System of Preference(GSP, 一般特恵関税制度)

南北問題解決の一手段として、先進国が開発途上国から輸入する一定の農水産品、鉱工業産品に対し、一般の関税率よりも低い税率(特恵税率)を適応することによって、開発途上国の工業化と経済の発展を促進する国際的な制度である。国際貿易開発会議(UNCTAD)において1970年に枠組み合意がなされ、日本では1971年8月から実施されている。

Generalized System of Preference - Least Developed Countries(GSP - LDC, 特別特恵関税制度)

GSP – LDC参照

GSP(Generalized System of Preference, 一般特恵関税制度)

Generalized System of Preference参照

GSP - LDC(Generalized System of Preference - Least Developed Countries, 特別特恵関税制度)

特恵受益国のうち、特別の便益を与えることが適当であるものとして定められた後発開発途上国(LDC, Least Developed Countries)の国々からの産品に対して一部の例外品目を除き、数量無制限で関税を無税にする制度。LDC無税無枠措置。

GSP Form A(一般特恵関税制度原産地証明書 様式A)

フォームA参照